設立趣旨

私たちは今、高度な効率化・情報化がすすんだ、便利な社会に暮らしています。
しかしその裏で、人と人の繋がりは薄れ、深い孤独感が蔓延し、 地域コミュニティが崩壊するなど、 社会の問題も深刻化しています。


世界では、これまで貧しいと言われていた国々が急激に発展し、豊かさを享受する人が増える一方で、開発による環境破壊、貧困格差、エネルギー・資源をめぐる問題など、多くの深刻な事態も表面化しています。


そんな中起きた東日本大震災と原発事故は、私たちにコミュニティの大切さとその危機を痛感させました。

 

今、こうした数多の問題を抱える社会を生きていくためには、多様な情報や選択肢から、自ら考え、選び、行動する力を一人一人が身につけることが肝要です。しかし過剰な情報や便利すぎる社会はその力を奪い、生きる力を弱めています。

ゆいツール開発工房(ラボ)は、人と人の関わり合いや繋がり合いが、社会の中で損なわれつつある「絆」や「生きる力」「生きる知恵」を取り戻す鍵ではないかと考えます。


そこで私たちは、人と人の結びつきを生み出す道具やしくみ(ゆいツール)を開発することで、社会の中にコミュニケーションや学びの機会を増やし、地域でさまざまな人たちがともに学び合う基盤づくり、持続的に活動展開できる環境づくりなどをサポートし、持続可能でいきいきとした地域コミュニティづくりのお手伝いをしていきたいと思っています。